高校生に商品作りをお願いした理由は、実は驚くほどシンプルです。
『ただ私が高校生の発想力を借りて作った最高のパンを見てみたかったから』
言ってしまえば、ただそれだけです。
元々きっかけとなったのは、小麦庵で髙砂屋の粒あんを使わせてもらえるようになったことでした。
創業140余年の神戸元町の老舗和菓子店「髙砂きんつば」「髙砂金銅鑼」を展開する本髙砂屋。
北海道十勝の厳選した小豆の風味をしっかり感じられる、創業から受け継がれる粒あんは、これまで自社販売のみで提供されている希少な品でした。
そんな髙砂屋さんの粒あんをパンに使わせてもらえることが決まったとき、飛び上がるほど嬉しかったことを今でも覚えています。
そして大変希少で美味しい粒あんなので、ぜひとも当店の最高級食パン「極」として販売していきたいと考え、構想を練りました。
小麦庵の「極」シリーズとは、採算や手間を考えず小麦庵店主が材料や製法にトコトンこだわって作り上げた最高級食パンです。【詳しくはこちら】
せっかく作るなら、今まで作ったことがない最高の食パンに仕上げたい。
そのためにはどうすればいいか考えました。
伝統ある粒あんの良さは壊したくない。
しかし、こだわりを大切にしながらも新しいものにチャレンジしたい。
そこで耳に入ったのが、神戸第一高校が2021年の「第12回 全国和菓子甲子園」で全国優勝の栄冠に輝いた話題でした。
『こんな才能ある若い子たちとパン作りをしたら面白そうだ』
『誰よりも私がその食パンを見てみたい!!』
ワクワクしていたところ、小麦庵で働く神戸第一高校卒業のパン職人が母校と私を繋いでくれて、今回の新商品開発の構想を高校に伝えることができました。
ありがたいことに、高校側も「生徒に現場を体験してもらいたい」とのことでご快諾いただき、高校生との共同開発になりました。
こうして、
神戸第一高等学校
×
老舗和菓子店本髙砂屋
×
パン工房小麦庵
伝統の味と若き発想力がコラボする共同開発が始まりました。
その際のプレスリリースがこちらです。
【高校生食パン挑戦物語】~未来の職人~ 神戸第一高等学校×パン工房小麦庵 食パンの共同開発を開始
共同開発の中で飛び出す、高校生の自由な発想には驚かされるものがたくさんありましたので、そんな開発中の裏話は次回お伝えしたいと思います。
こういったきっかけで、小麦庵だけではたどり着けなかった『天然酵母極あん食パン』は、10月14日に予約を開始いたします。
予約開始を楽しみにお待ちください。
垂水駅前店
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神戸元町店
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