食パン一筋27年、柏木雅彦。おいしさを追求して。
私がなぜこの業界に入ったのか、その経緯をお話ししようと思います。ちょっとだけ耳を貸してください。
ルート営業のトップセールスだった柏木の過去
小麦庵®店主 柏木雅彦は、パン屋を始める前は一介のサラリーマンでした。塗料販売のルート営業をしていたんです。何を隠そう、トップセールスを取ったこともあります。
とはいえ、人の作ったものを売るだけ、お給料のために働いているだけの、平々凡々、つまらない毎日でした。

自らの手で作ったものを届けられる
「パン屋」という職業への憧れ
私にはパン屋を営む兄がいましてね。お店に通ううち、「パン屋」という職業に強い憧れを持つようになっていったんですよ。
自分が作ったものを直接お客さまにお届けできる喜び。
そして「ありがとう」「おいしかった」と言っていただける喜び。
私には、一度「これ」と思ったら一途に突き進む気質が昔からあったんでしょう、「自分もその喜びを味わってみたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました。
そう思い始めると同時に、ルート営業を「つまらない」と思う気持ちがだんだんと大きくなっていったんです。

そこから「食パンバカ」になるまでに、さほど時間はかかりませんでした。笑
パン屋のチラシを参考に、どんなラインナップがお客様にうけるのかを書き出したり、いろんな食パン専門店を渡り歩いたりして、研究を重ねました。
パンの世界は組み合わせ無限です。工程も製法も無限。開発に 暇 がない。だから面白いんですよ。
引き出しの多さが一番の強み

使う素材によって、それに合う生地を開発するのが小麦庵®の特徴であり、他の食パン専門店との大きな違いでもあります。
通常、食パンの生地を商品ごとに変えるなどということはしません。効率を優先するため、使い回すんですね。
混ぜるものを変えているだけなんです。すると同じ生地を使っても簡単に味を変えられる。生地自体の食感や風味は一緒。
だから食パンの種類が少ないし、似たようなものばかりになるんです。
でも、小麦庵®は違います。
味だけでなく、風味や食感もいろいろと楽しめるよう、混ぜる素材に合わせて生地から開発しているんです。
また小麦庵®では、食パンだけで常時13種類ご用意しています。このバリエーションの多さは類を見ません。
通常、食パンは1~2種類くらいのものです。多くても5種類くらいまでですね。
それに、天然酵母を使った食パンも珍しいんですよ。
天然酵母を使ったパンは、口に入れたとき何とも言われへんやさしい風味が広がります。そのへんの食パンとは一味も二味も違う “風味” をぜひ楽しんでください。

食パンバカ
私は「食パンバカ」を名乗って 憚 りません。

食パンが好きで好きで仕方ないんですよ。
だからこその商品開発力だと自負しています。
食パン専門店がえらい流行って、奇抜な名前の専門店も出てきました。
一般の方はご存じないかと思いますが、食パン専門店って実は異業種参入が多いんです。純粋なパン屋がやってる食パン専門店は本当に少ない。
うちの近くの商店街にも「投げたら当たる」くらいの間隔で食パン専門店が林立しました。けど、本音を言わせてもらうと、「もう飽和して淘汰が進んでるな」って思って見てます。
小麦庵®は流行に便乗した儲け主義とは違います。
店主 柏木が “ほんまもん” の食パンで お客様に小さな幸せをお届けしてまいります。
食パンバカ小麦庵®柏木の作る食パンに、これからもどうぞご期待ください。